公立校と私立校の教員の働き方の違いとは?

公開日:2025/12/15
働き方の違い

教員として働く際、公立校と私立校のどちらを選ぶべきかは、多くの教育関係者が直面するテーマです。給与や雇用形態、勤務環境など、両者にはさまざまな違いがあり、それぞれにメリットと課題があります。公立と私立のどちらが正解というわけではなく、違いを知ることでより納得のいく選択ができます。

公立と私立の違いとは?

雇用形態や給与、異動制度など、公立校と私立校には制度面での明確な違いがあります。働く環境や安定性に直結するポイントを把握することで、自分に適した選択がしやすくなります。ここでは、両者の制度的な違いについて見ていきましょう。

雇用形態と給与体系の違い

公立校の教員は地方公務員として安定した雇用が保証され、給与体系は年功序列型が一般的です。退職金や共済制度、扶養手当なども整っており、長期的な視点でキャリアを考えやすい点が大きなメリットです。

一方、私立校では学校法人ごとに雇用契約が異なり、正規雇用・契約制・年俸制などの多様な形態があります。給与は成果主義や役職に応じた評価制度が導入されている場合が多く、若くして高収入を得ることも可能です。ただし、経営状況に左右される面があり、待遇の安定性には差が出る可能性があります。

勤務時間と異動・転勤の有無

公立校では3〜5年ごとに異動が行われ、自治体内の学校を転任する仕組みが基本です。さまざまな学校での経験が積めるメリットがある一方で、転居をともなう異動もあるため、家族の事情や生活設計に影響する可能性もあります。

異動が避けられないため、職場環境に定着しづらいという声も少なくありません。私立校では、基本的に異動がなく、同じ学校で長く勤務できる点が特徴です。教員と生徒の関係性も深まりやすく、教育の一貫性を保ちやすい環境といえます。

採用から仕事内容まで公立校と私立校でなにがどう違う?

教員になるための採用プロセスや、その後の仕事内容にも大きな違いがあります。どのように現場に立ち、どのような役割を担うのかは、学校の方針や体制に左右されます。

採用試験と研修制度の違い

公立校は各自治体が実施する教員採用試験を受ける必要があり、筆記・面接・模擬授業・集団討論など複数の試験をクリアする必要があります。倍率が高い地域もあり、受験対策は長期的な準備が必要です。

採用後は、新任研修や段階的なOJT制度が充実しており、教員としての基礎力を養える体制が整っています。対して、私立校は学校ごとに採用方針が異なり、書類審査や面接、模擬授業で即戦力としての資質が見られる傾向が高いです。

研修制度は学校によって大きく異なり、新任者に対する丁寧なフォローがある学校もあれば、現場主義で見て覚える文化が根強い学校もあります。教育経験者の転職先として私立校が選ばれやすいのは、こうした実力重視の姿勢が背景にあるともいえます。

教育環境と職場の雰囲気

公立校では全国共通の学習指導要領に沿って授業が行われ、地域差はあるものの基本的に教育の均一性が保たれています。生徒の家庭環境も多様で、さまざまな価値観をもつ子どもたちと向き合う経験ができる点が特徴です。

職場の雰囲気は分業型でチーム体制が整っており、管理職や分掌ごとに役割が明確に分かれています。私立校は、各校の教育理念や特色に沿って自由度の高い授業や行事が展開され、探究学習やICT活用、英語教育に力を入れる学校も目立ちます。教員の裁量が広く、自ら授業内容を設計できる点にやりがいを感じる人も多いです。

公立・私立それぞれのメリット・デメリット

どちらの学校が自分に合っているかを見極めるには、それぞれのよい点と課題を知ることが大切です。安定性を取るか、自由な働き方を取るかなど、選ぶ基準は人それぞれ異なります。ここでは、公立・私立のメリットと注意点を整理します。

公立校で働くメリット・注意点

公立校は地方自治体に雇用される形となり、安定した給与体系と退職金、年金制度が整っています。共済組合の医療費補助や住宅手当なども活用できるため、福利厚生面でも安心感があります。

異動制度を通じて複数の学校で勤務することになり、指導経験や人間関係の幅が広がるのも魅力のひとつです。一方、異動によって職場や通勤環境が頻繁に変わることにストレスを感じる人も少なくありません。

また、自治体の教育委員会の方針に沿った運営が前提となるため、教育の自由度が限られ、創意工夫がしづらいと感じる場面もあります。定型的な業務が多く、挑戦的な教育活動を望む人にとっては、物足りなさを感じる場合もあります。

私立校で働くメリット・注意点

私立校は独自の教育方針にもとづいて運営されており、教員にも大きな裁量が与えられます。探究学習、少人数制、海外研修、ICT教育などに力を入れている学校も多く、先進的な取り組みに関われるのが魅力です。

また、異動が基本的にないため、同じ環境で腰を据えて教育に取り組める安心感もあります。生徒や保護者との関係も長期的に築けるため、教員としての充実感を得やすい環境といえます。ただし、給与や雇用条件は学校によって大きく異なり、契約社員としての雇用形態も多いです。

経営状態に影響されやすく、収入や雇用の安定性に不安が生じるケースもあります。働く前には、校風や業務内容、契約条件をよく確認することが、長く安心して働くためのポイントとなります

まとめ

公立校と私立校の教員の働き方には、雇用制度や教育方針、職場の文化などにさまざまな違いがあります。公立校は安定した待遇と制度的な整備が魅力であり、長期的に腰を据えて働きたい人に向いている可能性が高いです。一方、私立校は自由度の高い教育環境と裁量の大きさが特徴で、主体的に教育に取り組みたい人に向いているといえます。どちらにも一長一短があり、明確に優劣をつけられるものではありません。自分がなにを大切にして働きたいのか、将来どのようなキャリアを築きたいのかを考えることが、後悔のない選択につながります。

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